本のご紹介

おしえてくれる? わたしのなまえ

ナイジェル・グレイ 文 ベサン・ウェルビー 絵
もりうちすみこ 訳

本体1,600円(税別)
上製本/32頁/275×240mm
ISBN978-4-902257-45-8

ある日、グレースは
おかあさんが焼いたケーキを一切れ、
おとなりのフィリスさんに
もっていきました───

少女と、
記憶をなくしかけたおばあさんとの、
さりげない、でも、
たしかな友情を描いた一冊。
(小学初級から)

 

 

● 海外の書評より

共感とユーモア、認知症が引きおこす症状へのあたたかな理解、そしてウェルビーの想像力に富んだ繊細なイラストレーションによって、この絵本は美しく、幼い子どもたちが認知症にふれるのに理想的な一冊となっている。───Lancashire Evening Post紙

この絵本は、認知症の実際の様子について、子どもたちが理解するのを助け、話しあうよいきっかけになるだろう。だが、それだけではない。これは人と人との物語、ふたりの人間の結びつきの物語でもある。───Books for Keeps誌

● 著者紹介

ナイジェル・グレイ( Nigel Gray )
アイルランド生まれ。作家。世界中を旅し、詩、絵本・児童書、大人向けの小説やノンフィクションなど、幅広い分野で活躍。90冊以上の作品を発表し、24カ国で出版されている。オーストラリア・パース在住。

べサン・ウェルビー(Bethan Welby)
イギリス生まれ。教育関連の出版社で働いた後、大学院で子どもの本のイラストレーションを学ぶ。本作で、2023年度のカーネギー賞イラストレーション部門にノミネートされる。イギリス・デヴォン州在住。
https://www.bethanwelbyillustration.com

もりうちすみこ
福岡県生まれ。小学校教諭を経て、翻訳家に。『火星のライオン』(ほるぷ出版)、『わたしが山おくにすんでいたころ』 『森のおくから むかし、カナダであったほんとうのはなし』(以上、ゴブリン書房)など、訳書多数。