本のご紹介

わたしが山おくにすんでいたころ

シンシア・ライラント 文 ダイアン・グッド 絵
もりうち すみこ 訳

本体1,400円(税別)
上製本/32頁/253×195mm
ISBN978-4-902257-26-7

わたしが まだ 小さくて
山おくに すんでいたころ、
ゆうがたに なると、
おじいちゃんは 石炭のこなで
まっくろに なって かえってきた。
くろくないのは くちびるだけ。
そのくちびるで、わたしの あたまに 
ただいまの キスを した。

きびしく美しいアパラチアの自然のなか、
おとなたちに見守られながら、
野山を思いきりかけまわった日々……。
少女時代の思い出をあたたかくつづった、
シンシア・ライラントのデビュー作!(5才から)

●コールデコット賞オナー受賞作品

 

●作家より

この本は、アパラチア山脈のクールリッジですごした、子どものころの思い出から生まれたものです。わたしは祖父母や親せきといっしょに、たった4部屋しかない家に住んでいました。遊び相手は、いとこたちだけ。遊び道具といえば、林やそこらで見つけたものがすべてでしたが、退屈したことなんかありませんでした!
───シンシア・ライラント

●著者紹介

シンシア・ライラント(Cynthia Rylant)
1954年、アメリカのヴァージニア州に生まれる。
大学卒業後、図書館員などを経て本書を発表し、コールデコット賞オナーを受賞する。絵本、詩、幼年童話、小説などで、幅広く活躍。『メイおばちゃんの庭』(あかね書房)で1992年ボストングローブ・ホーンブック賞、93年ニューベリー賞を受賞。ほかに『ヴァン・ゴッホ・カフェ』〈小石通りのいとこたち〉シリーズ(以上、偕成社)『名前をつけるおばあさん』『ゆき』(以上、新樹社)などがある。

ダイアン・グッド(Diane Goode)
1949年、ニューヨークのブルックリンに生まれる。
イラストレーター・絵本作家。ライラントとは、本書で出会って以来、20年以上にわたって共作を続け、『わにになった子ども』(新樹社)などを発表している。絵本に『はい、このひとがママです!』『ママ〜!へんなおとがするよ』(以上、文化出版局)など。

もりうち すみこ
1955年、福岡県に生まれる。九州大学教育学部卒業。
小学校の教師を経て、翻訳家に。『ホリス・ウッズの絵』『ヨハネスブルクへの旅』(以上、さ・え・ら書房)『スカーレット わるいのはいつもわたし?』(偕成社)など、訳書多数。2012年、『おじいちゃんの手』(光村教育図書)で第59回産経児童出版文化賞翻訳作品賞を受賞。