本のご紹介

ネッシーはいることにする

長薗安浩 著

本体1,500円(税別)
上製本/280頁/四六判
ISBN978-4-902257-38-0

野球部の地区予選敗退。
詩人・村田周平の三回忌法要の知らせ。
ベトナムに単身赴任中のお父さんからのメール。
幼なじみの思いがけない告白……。

いつものように生きているこの時にも、
自分の知らない世界は確実に動いているという事実に胸がざわつき、
僕の中学最後の夏休みがはじまった──。

自分がいつも過ごしている日常から少しだけ外に出てみたら、
これまでどこにいたんだろうって人たちと“遭遇”して、
僕の世界はグイッとひろがっていく。(15歳から)

ロングセラー『あたらしい図鑑』に続く、著者渾身の新作。

● 著者紹介

長薗安浩(ながぞのやすひろ)
1960年、長崎県生まれ。南山大学卒業後、リクルート入社。「就職ジャーナル」「ダ・ヴィンチ」編集長などを務める。94年、「就職氷河期」のネーミングで流行語大賞特別造語賞を受賞。99年、「ウェルウィッチアの島」(「文學界」)でデビュー。2002年より執筆に専念。著書に『祝福』『セシルのビジネス』(以上、小学館)『きょうも命日』(中央公論新社)『シュヴァイツァーの仕事』(集英社)『言葉なんかおぼえるんじゃなかった 詩人からの伝言』(語り・田村隆一筑摩書房)『最後の七月』(理論社)『夜はライオン』(偕成社)『あたらしい図鑑』(ゴブリン書房)などがある。